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はてなダイアリー「空には月と星があった」と統合しました。以前exciteで書いてたブログタイトルにしてみました。

平泉 毛越寺二十日夜祭

二十日夜祭、今年も堪能しました(^^♪
出遅れたため献膳式は見られませんでしたが、15分程度の遅れで何とかなって良かったです。

今回は「平泉」が世界遺産になって初めての二十日夜の上に金曜日と言うことで
多くの人出を予想していましたが、すごいたくさんの人が来ていましたね〜。
思ったよりは外国人は多くなかったですけど、やっぱり地震の影響が大きいのかな、東北だし。

お客さんが多くなるにつれて「お客根性」の人と「マナーを知らない」人「ルールは破るために在る」人が増えてきていて
うんざりさせられるのですが、今回はちゃんと注意を受けていたので、良かったかな。
放置されててやりたい放題ってのが一番駄目(ーー;)

まず、常行堂で常行三昧供の修法が行われていて
これはお正月から続けて14日だっけ?その最終日結願が20日でした。
最終日しか見たことがないんですが・・・まず常行堂の本尊阿弥陀如来様に献花献膳、奥の摩多羅神様に野菜献膳をします。
これが見られなかった・・・
野菜膳のほうは大きな野菜がどんどーんとお膳に乗せられているんだけど、
花のほうはお野菜とか食べ物とかお花とかを綺麗に作って飾ってあります。
綺麗に撮れたものがあったら、アップしますね。今年はP7000でしか持って行かなかったから駄目ですが、去年のは何とかなってるんじゃないかと。
両方に飾ったあと1600から「古式常行三昧供修法」で約2時間
終わってしばらくした後に「後夜作法」だったっけ?があります。
終わったよーってお祈りですね。
常行三昧供が結構静か目の修法でほとんど一人で唱えていることが多いんだけど
後夜作法はみんな一緒に唱えていることが多いので華やかな印象です。
修行とそうでないの。の違いなのかな?(よくわかりませんが)
後は片付けて大護摩供修法これは町内のお祭り関係で始まります。
厄年の人が集められて、やっていたはず、その護摩焚きに観光客も運が良いとのっけもてらえます♪
今年も手袋を清めてもらいました♪
滅多に使わない手袋なんですが(爆)目と手とが大切なので〜(^_^)
今度はめがねケース持ってきてめがねやってもらおうかな。
護摩焚きやってる最中に蘇民祭よろしく、裸祭りが開催されてます(笑)


延年の舞は
田楽
路舞
祝詞
若女・禰宜
老女
王母が昔
京殿舞
7番で攻勢されています。

田楽は稚児(鼓・鉦?)2人
太鼓3人
ささら3人の計8人で舞われます。
途中、鼓の稚児さんの烏帽子が外れてしまったと言うハプニングたありまして大分長々としたものになっちゃいましたが。
にぎやかしい舞なので、平安のその印象があって好きなのです。
太鼓が新調されたかな?って思ったんですが、聞きそびれた(^^;
以前はもっと朱色っぽかったと思ったんですが、紅色っぽかったです。
なにより、表面が綺麗だったので新調したかな?と思ったんですけど。

路舞は稚児さん2人の舞。
小学1年生と3年生が踊りました。1年生ってことはデビューか2年目?かなりの安定感で度胸あり、これからが楽しみです。
3年生のほうは田楽で烏帽子が取れても動じてないだけあって、いい踊りなんです。
出てきたときから「この子はすごいぞー」って思ってみていました。
歌が主体の子供が立ったり座ったり跳ねたり回ったりするだけ(しかも1人ずつ)の見た目は地味ですが、この歌が耳に入ると
心地よいんです〜あと、ずっと残ります♪
解説で「今様のような〜」って言ってましたが、大河ドラマ平清盛」で今様が歌われているのを聞いて、特に新しいとか珍しいとか思わなかったのは
きっと、路舞の歌と似ていたからかもしれませんね〜
延年じゃないですけど、お彼岸とかのお祈りで歌うようにするのがあるんですけど
それもまた「今様」って感じなんですよね。きっとその当時のスタンダードだったんでしょう。

祝詞は外からは聞こえない、内なる祈りであります。
写真とかも駄目なんで、どうにもこうにもーー;

若女禰宜
坂東から下ってきたと言う巫女の舞を表しているそうです。なので、坂東舞とも。
前半は若女のみ、後半は若女と禰宜が呼応して舞います。
鈴と扇とを手に薄い衣を纏って舞う優雅な舞です。
今年は良い位置にいたので良く見えました。若女の面は笑みを浮かべたもので、見る角度によって見え方が変わりますが
非常に良く見えました♪
この面の面白さを知ってしまうと踊りを見るのはやめられませんねぇ〜〜〜〜〜♪
禰宜はいつも見てるのと違う人だった?ので少し固い印象でした、男性的といえばそんな感じ?
若女は手のきれーな若女でした(^ワ^

老女
若女と同じ舞を100歳の老女が舞うと言う舞です。
若女は鈴と扇とを受け取ると直ぐに舞い始めるんですが、老女は入場後まずご本尊にご挨拶、身だしなみを整え鈴と扇とを手に取ります。
腰の曲がった姿勢を保つのだけでも大変ですが100歳のお年寄りの動きって言うのは、それを見せるのは難しいものだと思います。
と言うことでこの舞が一番の注目の演目であり、人気演目です。
老女が終わると帰ってしまうお客さんがかなり多いです。
私は・・・まだ「老女」の良さがわからなかったりするので、まだまだですね(^^;
今回の舞人は誰だか解説の時にちらりと言ってましたが、いろいろある「老女」なんですよね・・・(舞人の事情が)
以前も見たことがあったと思うけど記憶にありませんが、元気なばーちゃんだってのが感想(良い意味でですよ)
分からないながらも「老女」はいつもきちんと舞われているんですよね。

王母が昔
2人の童子による稚児舞です。田楽の時の2人でした。
安定感抜群。台詞が非常に聞きやすかったです。昔の言葉ですが、きちんと理解した上で問答しているからか特に感情が入るものではないものの
言葉のやり取りとして棒読みではありませんでした。
小学生でこれはすごいよなぁと・・・
しかも内容が「お酒」が出るの出ないの取れるのどうの?ですから〜
問答中心の舞ですが、舞人の稚児さんのレベルが高くて、とても楽しめました。
自分のレベルも上がってきているとは思いますが、王母が昔を「面白い」って思える日が来るとは思いませんでした♪うれしい(^^g
この稚児舞は2つ伝承されていてもうひとつは「花折」
隔年で踊られています。
来年は花折も楽しめますかね(*^。^*)

京殿舞、勅使舞とも
勅願時である「金堂円隆寺」の建造に当たって勅使が使わされていたけども、長いこと都を離れていて寂しいので
連れて来ていた狂言師の「有吉」を都に使いに出して、今の都の様子を伝えさせたという内容。
ここ数年はこの京殿舞を一番の目当てに出かけてますです。
なんと言っても「有吉」の声が素敵☆勅使も結構良いんです。
台詞が主体の「狂言」ですから声は重要ですよね♪
記憶の有る限りずっと同じ舞人なんで、うれしい限りです。
まだ、難しくて全部理解できないんですが、この当時
の京の風俗なんかも知っておくと良いはず。
問答は半分くらいしか理解できてませんが、勅使の難しそうな顔とは別に結構キリリしつつも優雅な舞を見せてくれます。
有吉は狂言師ならでは?の柔らかく、動きの面白い舞。
コントラストが絶妙です。
10年位前はこれで、笑ってるお客さんとかもいたんですけど、今はみんな神妙な面持ちで見てますね。
芸能だから本来は面白いものだと思うんですが〜。
さすがに延年で泣いて笑ってってことはないですけど、お客さんが増えていく度になにやら「格式」みたいなのがくっついてきて
見るのが難しくなっているような気がします。